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対象者

環境

環境構築

注意: v86はWASMを利用している。ChromeなどのChromiumを利用しているブラウザを利用すること。

  1. v86 Buildroot Demoにアクセスする
  2. (必要に応じて) Load Stateボタンから保存した環境を呼び出す

v86_serial_console コピーペーストやログ確認の観点から、今回は赤枠で囲まれているシリアルコンソールにコマンドを打ち込む。

データを引き継ぐ

  1. Save Stateボタンを押す
  2. データを保存する(30MBを超えるデータが保存される)
  3. 環境構築セクションの2.を参考にして呼び出す\

この資料の書式について

この資料では、コマンドの前に% を付ける。 これは、コンソールに打ち込んだ値と、予測される実行結果を明示的に区別できるようにするためである。

Hello, World!

コンソールにHello, World!を出力するコマンドを打つ。

% echo "Hello, World!"
Hello, World!

"で囲まなくても同じ結果が得られるが、文字列は"'で囲むことを推奨する。

ディレクトリの中身を取得する

ディレクトリの中身を取得する際はlsコマンドを利用する。

% ls
test.lua  tests

もし隠しファイルも表示したいのであれば-aオプションを指定する。

もし詳細な情報も確認した場合は-lオプションを指定する。

% ls -l -a
total 8
drwx------    3 root     root           100 Nov  2 12:27 .
drwxr-xr-x   19 root     root           440 Jul 21  2020 ..
-rw-------    1 root     root            50 Nov  2 12:30 .ash_history
-rw-r--r--    1 root     root           115 Jul 17  2020 test.lua
drwxr-xr-x    2 root     root            80 Jul 17  2020 tests

ls -l -aなどのコマンドにおいて、-を使うオプションは1つにまとめて指定できる。 この場合、まとめるとls -laとなる。

特定のディレクトリの中身を取得する

基本は前回のセクションと同じである。 変更点はディレクトリのパス(場所)を指定するところにある。

% ls /root/tests
reference.test  test-i386

毎回/etcのような完全なディレクトリの場所(フルパス、完全パス)を指定してもよいが、 現在のディレクトリ(カレントディレクトリ)からの相対的な場所(相対パス)を確認してもよい。

~% ls tests
reference.test  test-i386

プロンプト(%)の前に~があったのがお分かり頂けるであろうか。 これまではカレントディレクトリを考える必要がなかったので省略していたが、これは現在のディレクトリを表す。

~は環境(ユーザ)によって異なる。今回の環境の場合、~/rootを指す。

この場合は、/rootの中にあるディレクトリやファイルはフルパスを指定しなくてもファイル名やディレクトリ名を入力するだけで良い。

ファイルの中身を閲覧する

事前準備として、下記のコマンドを実行すること。

% echo "TESTING123.." > test.txt

ファイルの中身を表示する際はcatコマンドを利用する。 今回は、test.txtというファイルの中身を表示する。

% cat test.txt
TESTING123..

ディレクトリを作る

ディレクトリを作る際はmkdirコマンドを利用する。 この例では、dir1ディレクトリを作る。

% mkdir dir1

ディレクトリを削除する

ディレクトリ内が空の場合、rmdirコマンドを利用する。 この例では、dir1ディレクトリを削除する。

% rmdir dir1

情報: もし、ディレクトリの中が空であると確信できる場合、rmdirを使うべきである。 これにより、ディレクトリの指定ミスや思い違いなどで、大切なデータが失われることを防ぐとこが可能になる。

ディレクトリの中にファイルがある場合、rmコマンドに-rオプションを指定して利用する。 この例では、dir1ディレクトリを削除する。

% rm -r dir1

ファイルを削除する

rmコマンドを利用する。 例ではtest.txtを削除している

% rm test.txt

ファイル、ディレクトリを移動する

mvコマンドを利用する。 例では、file.txttests/file.txtに移動している

% mv file.txt tests/file.txt

ファイル、ディレクトリの名前を変更

mvコマンドを利用し、旧ファイル名から新ファイル名に移動する手順を取る。 詳しくは前回のセクションを参照

ファイル、ディレクトリをコピーする

単一のファイルをコピーする場合はcpコマンドを利用する。 例では、file.txtfile2.txtにコピーしている。

% cp file.txt file2.txt

ディレクトリのコピーをする場合はcpコマンドに-rオプションを指定する。 例では、teststests2にコピーしている。

% cp -r tests tests2

コマンドの実行結果を保存する

コマンドの実行結果を保存する方法として、リダイレクトが存在する。

リダイレクトでは、>記号をコマンドの後に入力し、そのあとにファイルを指定する。 今回の場合は、ls /bin -laの結果をbins.txtに保存する。

% ls /bin -la > bins.txt

>句を使ったリダイレクトでは、すでに存在するファイルの場合内容が消える。 >>を利用することで、追記が可能になる。

% ls /usr/bin -la >> bins.txt

ページャを利用する

複数行に渡る結果などを1画面で見るための方法にlessコマンドがある。

lessコマンドは様々な使い方やオプションを持つが、ひとまずcatと同じように利用する。 コマンドの実行結果を保存するセクションで使ったサンプルコードを流用し、 長いテキストファイルを作っておくこと。

% less bins.txt

方向キーやPageUpPageDownで操作をする。 qで終了する。

空のファイルを作成する

Linuxにおいて、空のファイルを作成する場合は、touchコマンドが利用できる。 例ではempty.txtを作成している。

% touch empty.txt